2019-01-01から1年間の記事一覧

書評『日本国紀』百田尚樹

歴史から学ぶとはなんなのだろうか。 学ぶべき歴史とは、一つのまとまった民族の歴史だ。 民族は国家を作ってしのぎを削ってきた。 国家を興せば滅亡もする。 滅亡した時に歴史は終わる。 滅亡しなかった理由は学ぶ価値がある。 滅亡した理由は教訓になる。 …

書評『公募ガイド 2019年5月号』

昨日発売の公募ガイド2019年5月号を購読した。 今月は『登場人物に命を吹き込む』だ。 登場人物・キャラクターの作り方がメインとなっている。 公募ガイド 2019年 05 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 公募ガイド社 発売日: 2019/04/09 メディア: 雑誌 この商品…

書評『恋愛論』坂口安吾

お題「恋バナ」 以前、私の恋愛観を書いた。 gayu-1tetsu.hatenablog.com それからしばらく経って、百田尚樹の『日本国紀』を読んだ。 日本国紀 作者: 百田尚樹 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/11/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を…

書評『公募ガイド』小説の役に立つオススメ号を紹介

お題「愛用しているもの」 小説を書いてなにか賞に応募しようと思うと、 ネットで調べるより『公募ガイド』を見た方が早かったりする。 公募ガイド 2018年 06 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 公募ガイド社 発売日: 2018/05/09 メディア: 雑誌 この商品を含む…

桜の季節がやっときた

今週のお題「桜」 sakura sakura station 山梨の東部はなかなか暖かくならないので、 いつも桜の開花がずれているような気がする。 今年は、なかなか良いタイミングで咲いたのではないか。 桜というと日本人の心の花になっていて、 かくいう私も小説の中で取…

書評『天皇は本当にただの象徴に落ちたのか』竹田恒泰

実はよく知らない天皇という存在 恥ずかしながら、私が天皇を意識し始めたのは フランスへ語学留学したときだった。 フランス語は身に付かなかったけど、 世界で日本だけ変わってるかもしれない、 という妙な確信だけを学んで帰った。 ホームステイ先のムッ…

書評『小説読本』三島由紀夫

『作家を志す人々のために』 没後40年に記念出版された本の帯にそう書かれていた。 作者は三島由紀夫。 手に取らないわけにはいかなかった。 小説読本 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2010/10 メディア: 単行本 クリック: 5回 こ…

書評『古代ギリシャのリアル』

私はギリシャ神話にかぶれている。 そのきっかけとなったのが次の本である。 古代ギリシャのリアル 作者: 藤村シシン 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2015/10/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (12件) を見る 一章 「古代…

書評『英雄のようなカナシウス』

古代ギリシャ風の人たちが、地球ではないどこかで蛮族の王と戦った。 蛮族との戦いは九十九戦全敗だった。 蛮族の王に支配される未来がちらつく中で、 くじ引きで選ばれた英雄カナシウスは仲間と奮闘する。 英雄のようなカナシウス | gayu-ittetsu https://t…

恋愛はする必要なし

私が『第一志望、AV女優』を書いたきっかけの一つに、 恋愛というものが明治以来の偽物であると知ったことがある。 恋愛の起源―明治の愛を読み解く 作者: 佐伯順子 出版社/メーカー: 日本経済新聞社 発売日: 2000/02 メディア: 単行本 クリック: 7回 この…

書評『第一志望、AV女優』

生徒が、進路の面談で「AV女優になる」と言い出したら教師はどうするのか。 しかも援助交際をしている不良でもあるとしたら? 『第一志望、AV女優』は、そんな超難問に立ち向かう教師を 素朴に追い詰める女子高生の話となっている。 第一志望、AV女優 …

好きな外国語

英語と仏語を学んだけど、あまり好きにならなかった。 どうにも外国語の素養がないらしい。 学んでいて楽しいと思わないのだ。 ある作品でギリシャ神話を扱おうと決めたとき、なにか簡単にギリシャ語を 学べないかと思い、読んだのがこの本である。 古典ギリ…

書評 『スターバード・ビュー』

神話をベースに、現代日本を舞台としたファンタジー。 人間はどこから来たのか。そんな問いかけにいきなり答えるのが『スターバード・ビュー』という作品だ。 スターバード・ビュー | gayu-ittetsu https://t.co/fDMbOqmCmU #booth_pm #小説 #現代ファンタジ…

神話観

様々な宗教の神話を比べたりできるのは、多神教ならではだと思う。 古事記とギリシャ神話、北欧神話をかじったところ、似ているところがあった。 同一の民族が作った訳でもないのに、なぜ主神には鳥が寄り添うのであろうか。 日本神話の主神は誰かということ…

はじめまして

我有一徹と申します。まだ無名の作家です。 自己紹介がてらペンネームの由来から。 小説をまったく書けない時期がありました。 そのとき、「書かなければ我でない」という強迫観念に襲われました。 と同時に、「我ならば書く」という命題でもあると気づきま…